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噛む会話とどもりに悩む日々

吃音 悩み

 

最初にも話しましたが、
私は自覚がないままにどもっていた・・・吃音を発症していたのです。

 

何も知らないままに悩む毎日は自分の話し方や
体に欠陥があると考えて、恥ずかしくて落ち込んでいました。
この、一人で悶々と悩む日々は小学校の5、6年生時にはじまり、
治療することを思い立って行動を起こす高校生の頃まで続きます。

 

 

言葉が上手く出ない、上手く話せない

私が、自分が人より上手く話せないことに気づいたのは
小学校4年生の頃です。

 

 

言葉が出ないのに気付いた小学4年生の頃

国語の時間に先生に当てられた生徒が席から立ち上がって、
指定された箇所をクラス全員が聞く中で読み上げる「本読み」。
これが気づいたきっかけです。

 

不思議でした・・・。

 

誰も聞く人がなく自分一人で音読する時や
先生やみんなと一緒に読む時はつまらずにすらすら読めるのです。
それが、クラスメイトが聞いている静まり返った教室で
一人で読むとなると、途端につまりつまりになってしまいます。
言葉を噛み、肝心な言葉が出て来なくなり下手な本読みになりました。

 

吃音

 

 

また、人と話す時にとっさに言葉が出なくなり、
「あーっ」「えーっと」などの言葉を挟むことが増えたのです。
「あーっ、明日はどこに行くんだっけ?」など、
意味のない言葉を置いて、ようやく次に本題の言葉が出てくる感じでした。

 

それでも、4年生の頃は上手く話せない自分について
あまり深く考えなかったので、悩むことはありませんでした。
その内勝手に治るのではないかと気楽に考えていたのです。

 

 

話し下手が苦痛になった小学5、6年生の頃

しかし5年生に上がってからは噛む会話が苦痛になっていました。

いっこうに症状は良くならず、
くわえて私が 自分のこの状態を周囲と比べるようになったためです。

 

吃音 小学生

噛む度合いは増え、とっさに言葉が出ない機会も増えました。
まわりを見ても本読みが下手な子や、
口数の少ない子はいましたが、
私のように人前や会話となると
とたんにどもりはじめ、話し下手になる子はいませんでした。

 

幸い、話し下手が原因で
いじめられるようなことはなかったですが
それでもまわりの"普通"の子たちと比べ
"変"な自分が恥ずかしくてたまりませんでした。

 

友人が何の気なしに言った、
「ひな子ちゃん、もっと落ち着いてちゃんとしゃべればいいのに」
という言葉に密かに傷つきました。
私だってちゃんと普通に話したいのに、それがどうしてもできない。

 

何が原因なのか・・・?

 

吃音 小学生

発声器官に問題があるのだろうか・・・。
会話能力に何か問題があるのかもしれない・・・。

 

両親や先生に相談することも考えましたが、
結局できませんでした。
当時はそれがどうしてだか分からなかったのですが、
大人になった今の自分には
その時の気持ちが分かるのです。

 

相談して苦悩を打ち明けることで、
自分に欠陥があるのだと認めてしまうのが、
幼いながらに怖かったのだと思います。

 

いえ、まだ幼くて自分のことをよく知らないからこそ、
"欠陥がある"ことを認めるのが怖かったのでしょう。

私は誰にも打ち明けられないまま、悶々と不安を抱え続けました。

 

 

あがり症だと知った中学生の頃

中学生になり、自分があがり症なのだと自覚しました。

 

クラスのレクリエーションの時間に、私の班は劇をやったのです。
私も役をもらって練習して、みんなの前でセリフを口にしました。

 

「人魚姫」の劇で、人魚姫に魔法の薬を与える魔法使いの役でした。
出番は少ないですが、序盤のメインでもある重要なシーンなので
みんなの前に出る時間が長く、セリフもたくさんあります。

 

「・・・に、に、人間に・・・なりたいかい、人魚姫?」
大事なセリフも噛んでしまい、声は小さく震えてしまいました。
班の人たちだけで行う練習の時にも緊張しましたが、
みんなの前で声を出して演技するのは、
練習の時の比ではなかったのです。

 

吃音

 

あがり症で更に苦しむことに・・・

こちらを見ているクラスのみんなを目にすると
緊張と不安がどっと押し寄せ、その緊張と不安を意識すると
頭が真っ白になって手足が小刻みに震え、声も震えてしまいます。

 

汗をかき顔は赤くなってしまい、
あがっているのが一目で分かってしまいます。

 

吃音 小学生

私はカチコチに緊張して固まり、つまりながらセリフを口にして、
出番が終ればできるだけ急いで、みんなの前から引っ込みました。

 

あがっている自分を人に見られるのは、
とても恥ずかしかったのです。
その恥ずかしさが声を震わせ言葉を噛み、
上手く言葉が出て来ずに同じ言葉を繰り返したり
意味のない言葉を挟んでしまいます。

 

あがり症がどもりを悪化させるのです。

 

中学生になっても本読みはありますし、それ以外でも今話した
劇のようにみんなの前で発表を行う機会は増えるばかりです。
苦痛に耐える時間が終われば、ホッとしつつも
自分の恥ずかしい姿が思い出され、毎回ひどく落ち込みました。

 

 

上手く話せないから、話したくない

後で詳しく説明しますが、あがり症と吃音は密接に関係しています。
あがり症がきっかけとなって発症する場合と、
吃音であることを理由にあがり症になる場合が考えられるからです。

 

私はどもりだと自覚しないままに、ますます人前で話したり
何かをしたり、人と会話するのが苦手になっていきます。

 

その結果、引っ込み思案だった性格に拍車がかかりました。
みんなの見ている前で何かをするのはもちろん、
親しい人たち以外に話しかけるのがとても苦痛になったのです。

 

自分だけが話し方が変、上手く話せない・・・。

 

まわりのみんなは得意か苦手かの差はあれども
何でもないようにこなしていることだったので、なおさらでした。


 

 

 

 

吃音改善